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船員の心の健康、会社は守れていますか?

船員のストレスチェックは義務?対象人数と海運会社が知っておきたいメンタルヘルス対策

船員にもストレスチェックの実施義務があることをご存じでしょうか。

一般企業では、ストレスチェック制度について耳にする機会が増えています。

しかし、船員の場合には、船員労働安全衛生規則に基づく制度を確認する必要があります。

今回は、海運会社や船舶所有者の皆様に向けて、船員のストレスチェックの基本を解説します。

船員のストレスチェックは義務なのか?

2026年10月現在、船員労働安全衛生規則第32条の8では、常時50人以上の船員を使用する船舶所有者に、常時使用する船員への年1回のストレスチェック実施を義務付けています。

ここで重要なのは、船舶1隻の乗組員数だけで判断するものではないということです。

船舶所有者が常時使用する船員の人数などを確認する必要があります。

また、50人未満の船舶所有者については、同条の年1回の実施義務とは扱いが異なります。

なお、一般の事業場における50人未満のストレスチェック義務化と、船員向けの制度は分けて確認することが重要です。

なぜ船員のストレス対策が重要なのか?

船員の働く環境には、陸上の職場とは異なる特徴があります。

例えば、

  • 長期間、同じ人たちと生活する
  • 仕事と生活の空間が近い
  • 限られた人数で運航する
  • 天候や運航状況に左右される
  • 家族と離れて過ごす時間がある
  • 人間関係の悩みから距離を取りにくい

こうした環境では、心身の不調が表面化する前に気づくことが重要だと考えます。

ストレスチェックで何を確認するのか?

船員向けの制度では、主に次のような項目を確認します。

① 船内における心理的負担の原因

② 心身の自覚症状

③ 他の船員からの支援状況

単にストレスの有無を確認するだけではなく、船内の働く環境を考えるための重要な情報になります。

実施して終わりにしない

ケイネクシアが大切にしているのは、問題が起きる前に手を打つ「予防」という考え方です。

私は長年、製造業で機械設備の予防保全に携わってきました。

設備は、故障してから修理するより、日頃の状態を確認し、不具合を未然に防ぐことが重要です。

人と組織にも、同じ考え方が必要ではないでしょうか。

ストレスチェックは、人を評価する道具ではありません。

本人のプライバシーを守りながら、不調の予防や職場環境の改善につなげるためのものです。

船員の心を守ることが、安全運航を支える

海運会社にとって、船舶の安全と同じように、船員が安心して働ける環境を整えることは大切な経営課題です。

ケイネクシアでは、船舶に関する知識と人・組織の予防改善という視点を組み合わせ、船員のメンタルヘルス対策や職場環境改善についても相談をお受けしています。

制度への対応だけでなく、船員が長く安心して働ける会社づくりを一緒に考えていきたいと思っています。

ケイネクシア海事代理士事務所
https://www.k-nexia.co.jp/services/maritime/

※ストレスチェックの実施には法令に定められた実施者、個人情報の取扱い、結果に基づく対応などの要件があります。実施にあたっては関係法令の確認が必要です。

「社員の定着が気になる」「相談先を整えたい」「ストレスチェックの結果を活かしたい」。何から始めるか決まっていなくても、まずは現在の状況をお聞かせください。

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